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(you-side)


東京にある、1つの高校で。





「ありがとうございました」



多くの拍手を背に受けて体育館を出た私は、小さく息を吐いた。





「お疲れ」



クルリと振り返ってみれば、ショートカットの女子生徒が可憐な笑みを浮かべていて。



宇「やっぱり詩の歌声は綺麗だね」


「実彩子」



「真っ直ぐな歌声、私は好きだな」って笑う実彩子は私の親友。



「よく言うよ。実彩子だってオーディションに受かったくせに」


宇「受かっても研修生としてのレッスンばかりで、デビューの見通しもたってないもん」


「ふふっ、頑張れ」



二人並んで教室に戻って、アコギを背負った私は手を振る。



「じゃあ私、行くから」


宇「今日も路上ライブやるの?」


「うん、夜からだけどね」


宇「凄いなぁ」



ほおっと感心する実彩子に、声を上げて笑う。



「そりゃあ、私もうかうかしてられませんから」


宇「そういえば私もそろそろ行かなきゃ。何か話あるって言ってたし」


「事務所?頑張ってね」



特に深い意味はないけど、流れるように慣れたハイタッチを交わした私達は、各々の目的地へと歩きだした。









宇野実彩子。


学年1、下手したら学校1モテるのではないかというくらい可愛い彼女とは入学式の日に出会った。



宇「綾瀬……詩、ちゃんって読むの?私は宇野実彩子。よろしく!」



その可愛らしい見た目にあった、可愛い声。



だけど、性格はサバサバとしていて、自分の信念を強く持っていた。



宇「私、オーディション受けるんだ」



そう言う実彩子と親友になるのに、そう時間はかからなくて。



シンガーを目指していた私にとっても、とても強い刺激になっていた。





(きっと、これからも───)



実彩子は私にとって、大きな存在で居続けるんだろう。と。



そう思っていた私は間違ってはいなかったのだと知るのは、まだもう少し先のこと。

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miyu - はじめまして!このお話号泣してしまいました(笑)大切な人と自分の夢…どちらを選ぶかって辛い決断ですよね。最後のほう号泣でティッシュひと箱なくなりました(笑)これから続編を見たいと思います! (2020年9月24日 20時) (レス) id: 522229740f (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - はづこ。さん» ありがとうございます!できれば今週中には続編を作りたいと思っておりますので、今暫くお待ちいただければ幸いですm(__)m (2018年2月14日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
はづこ。(プロフ) - とても楽しみにしてます!頑張ってください!(*⌒▽⌒*) (2018年2月14日 15時) (レス) id: 8b66f080ab (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - あかりんごさん» ありがとうございます!ヒロインとAAAの物語はまだまだ長くなる予定なのでお付き合い頂けると幸いです!今夜もこの後更新予定ですので、暫しお待ちくださいm(__)m (2018年2月5日 17時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
あかりんご(プロフ) - 毎回更新を楽しみにしてます!続きが気になる終わり方…!!!!!これからひろいんとAAAがどうなっていくのか楽しみです!応援しています! (2018年2月4日 21時) (レス) id: b2fbf946ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年1月5日 13時

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