〜HORIZON〜

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(urata-side)


AAAというグループ。


まず、俺しか成人していないんだという事実に気づいて。



一番年下の與真司郎とは６つも年が離れていることに、若干戸惑いは感じる。



だけど最年長である以上、俺がしっかりしなくてはという思いはあって。



浦「社長」


社「どうした？」


浦「本気で綾瀬さんをスカウトするんですか？」



オーディションを受けてすらない彼女。



何もスカウトを否定するわけではないけど、メンバー内では否定的な考えを持っていそうな人達も多いからこそ、俺が聞くべきだと思った。



社「宇野が合うと思ったことが一つの理由。それと…」



顎に手を当てて、社長は不敵に笑った。




社「大事なのは過程じゃない。その先に着いてくる結果だ」


浦「結果……？」


社「とにかくやってみるべきだ。どうしても駄目なら、その時考えればいいだろう」



あくまで挑戦してみろという社長。




浦「……わかりました」





attack all around

すべてのことに挑戦するグループ。



(すべて……ってなんだろう)



とにかく今はがむしゃらにチャレンジしていけばいいのだろうか、なんて考えて。





その時の俺はまだ、社長がどんな意図を持っていたかとか、AAAがどんなグループになっていくかなんて、想像もついていなかったのだった。

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