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「嫌がってんだろ」
「あ？お前に関係ないだろ……す、すんませんした！！」
あんなに強がっていたくせにその低い声の主の顔を見た瞬間に逃げ去っていくナンパ男。
信じたくないけど、その声の主は、忘れたくても忘れられない大好きだったあの人。
「…ひかる、」
「なんでAがここにいんの？」
「女子会してて…帰り遅くなっちゃって、」
「ふーん…で？電車で帰ろとしてんの？」
「うん、」
「もう終電出ちゃってるけど」
「え？！……わ、ほんとだ…」
なんてこった、もうタクシーしかないじゃないか。
余計なお金を使わないようにと終電に間に合うように解散したのに。
あの男のせいで、と悶々と考えてもどうにもならない。
「タクシー拾って帰るね、助けてくれてありがとう。……じゃあ、」
そう、早めにこの場から去ろうとしたのに。
「待てよ」と掴まれた手首はさっきのナンパ男よりよっぽど優しい。
でも、振り解けないことなんて、嫌という程わかっている。
「またナンパされたらどうすんの？…送ってく」
「え？送ってくって、」
「俺今日車だから。……ほら、帰るよ」
引っ張られるがままにその大きな背中について行くしかなかった。
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糸山露子(プロフ) - さっくんのお話し続きが読みたい (8月1日 4時) (
レス) @page4 id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - その作品を読む私が変態ですが、好きです！本当に好きです！続き、待ってますので！！！ (7月31日 1時) (レス) @page14 id: ee6d8975d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2023年7月27日 11時
