今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:6,702 hit
小｜中｜大
2 ページ2
.
埋めようのない空白を感じて、ベッドから降りる。
ただ、呆然と白い紙を見つめる。
彼の夢らしい上京はすぐにかなったみたいで、私なんかより夢をとるのは当たり前っちゃ当たり前だった。
ごめん、したいことあるから。
前日の喧嘩が原因？それとも私の何かが気に入らなかった？
そう思うと自然に涙がこぼれてくる、
____ ような夢を見た。
いつもどうり規則的になる目覚ましを止めては寝て止めては寝てを繰り返すと流れる着信音。
「 A、起きろ〜！ちゃかちゃんの〜？ 」
『 もーにんぐこぉーる 』
ほぼ毎朝モーニングコールをしてくれる同期の宮近のお決まりのセリフらしく、これを言わないと電話を切ってくれないのがまためんどくさい。
「 ん、おはよ。 」
『 おはよう宮近、 』
「 さぁ、今日は何分で家を出れるかな？？ 」
『 1時間 』
「 了解！笑笑 また、会社でね、じゃ 」
プツリと切れた電話を放って行く準備をする。
真っ赤なリップと足を出すタイトスカート。
くるくるにしないといけない髪が鬱陶しくてボブにした髪。
どれも私を The・東京人 に染めあげる。
高めのヒールを履いて、私は外へ出た。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のんちゃ | 作成日時：2021年4月12日 17時
