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｢ねえー！矢花くんから電話きた！！｣
｢出て出て！切れちゃうよ！｣
突然の着信にギャーっ！と2人の喚き声が重なる。普段あまり電話が来ることがないだけに、珍しい矢花くんからの着信に鼓動が早鐘を打ち始める。とりあえず出なさい！と友人に促されるまま携帯を手に取って通話ボタンを押した。
｢も、もしもし？｣
｢もしもし？小瀬さん？ごめん、今日会えるかってLINEくれてたの見て･････ん゛ん゛･･････ごめん。風邪引いちゃって外出られなくて、今日会えないかもしれない･･････ゲホゲホッ｣
｢大丈夫！？こちらこそごめんね風邪の時に･･････熱はあるの？｣
｢さっき測ったら39度あった･･････へへ･･････｣
｢39度！？｣
咳混じりに話す矢花くんはどこかふわふわした喋り方をしていて余計に心配になった。それにしても39度は大変だ、大人でも辛いだろう。
｢食べられるものはお家にある？｣
｢それが･･････いつもコンビニでなんか買ってるから何も無くて｣
｢私、何か持っていこうか？｣
｢いや！げほっ、小瀬さんに移しちゃうし申し訳ない･･････｣
そんなこと感じなくていいのに。矢花くんなりの気遣いが今の私には寂しく思わせる。でもこれ以上風邪の矢花くんに会話をさせるのも可哀想なので｢何かあったらいつでも駆けつけるからね！｣と伝えて一旦電話は切った。
｢風邪引いたの？｣
｢うん、39度だって｣
｢お見舞い行く？｣
｢ううん、移しちゃうから大丈夫って。彼女でも無いのに押しかけ女房するのはやばいでしょ｣
えー、と椅子に仰け反る友達を見て同じように仰け反った。会えなくなったことも悲しいけれど、何より矢花くんが心配だ。あの細い体、風邪菌に負けてしまわないだろうか･･････。
ピコン。
｢LINE来た｣
｢誰？矢花くん？｣
やっぱり何か欲しい物が出来たのかな。少しの期待を抱きながらLINEを開ける･･････が、来ていたのは中村くんから。中村くんには申し訳ないけど、少し残念な気持ちになりながらトークを開いた。
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しあわせならあくしゅしよ(プロフ) - ☆さん» （ ; ; ）ありがとうございます！お待たせしてしま申し訳ないです、書く気力がじわじわ戻りつつあるので最後まで楽しんでいただければと思います･･････‼️ (11月1日 19時) (
レス) id: 8632b5f5bd (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - すごく好きなお話です！更新楽しみにしてます💖 (10月30日 2時) (レス) id: 576c521bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2023年7月23日 21時
