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｢着いた！｣
｢やったー！｣
腕を伸ばして伸びの姿勢。色とりどりの花がお出迎えしてくれた先には、凄まじい速度を出すジェットコースターや空中ブランコが乗客を絶叫させている。ファンシーな見た目とはかけ離れた皆の悲鳴が面白い。これぞ遊園地。
｢何から乗ります？アッ、乗る？｣
｢矢花くんがリストアップしてくれた所行きたいな！まず肩慣らしにリフトとかきえ
リフトは敷地内全体を眺められる乗り物らしい。スキー場とかではよく乗るけど、遊園#地では珍しいから矢花くんも気になっていたのだとい*****
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ちなみに電車の中で聞いた矢花くん情報だが、彼はお化け屋敷・ジェットコースター系は可能なら遠慮したいらしい。しっかり頭の中にメモしておいた。
+｢ごめんね、俺全然乗れないのに･･････｣
｢全然！遊園地の雰囲気が好きな人も居るから。矢花くんが怖くないところに私も行きたい｣
｢神か･･････？｣
幸いここには私が行きたいお花畑もあるし、迷路なんかもあるらしい。リフトへ足を進めながら、自然と会話が生まれていく。もう既に2人とも遊園地テンションだ。
｢矢花くん謎解きとか得意そう、考察とか｣
｢得意かどうかは分からないけど好きだよ。メンバーで好きな奴が居るから一緒にやったりする｣
｢ええ〜、期待大だなそりゃ｣
高い場所は声を上げるほど怖くないようで、リフトに乗っている間矢花くんは楽しそうに景色を眺めていた。時折足をブラブラさせているのが可愛すぎて1人で悶えてしまった。
｢わー！めっちゃ咲いてる！｣
｢綺麗だね〜小瀬さんこれなんの花？｣
｢それはビオラだね｣
｢ビオラかあ、万彩で綺麗ね｣
花畑では私が得意気になって矢花くんにレクチャーしまくった。何故か食べられる草を知り尽くしている矢花くんが、負けじと教えてくれてその方面の知識までついてしまった。
｢あ、これ素敵。写真撮ろ｣
｢小瀬さんも撮ろうか？｣
｢ううん、花メインだから私は大丈夫！ありがとう｣
バイトで頑張って貯めて買った一眼レフを使って、一枚一枚撮っていく。ファインダーを覗きながら撮りやすい場所を探していると丁度そこに矢花くんがしゃがみこんでいた。
マーガレットを眺めて微笑んでいる矢花くん。｢花言葉は『心に秘めた愛』だよ｣なんて臭いセリフも吐けないまま、矢花くんが私に気づくまでファインダー越しに彼を見つめ続けた。
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しあわせならあくしゅしよ(プロフ) - ☆さん» （ ; ; ）ありがとうございます！お待たせしてしま申し訳ないです、書く気力がじわじわ戻りつつあるので最後まで楽しんでいただければと思います･･････‼️ (11月1日 19時) (
レス) id: 8632b5f5bd (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - すごく好きなお話です！更新楽しみにしてます💖 (10月30日 2時) (レス) id: 576c521bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2023年7月23日 21時
