興味・感心・距離 ページ13
矢花くんと2人。正確に言うと間に眠っている大光が挟まっているのだけど、起きているのは私達だけ。大勢でなら喋れたけど、2人になると何を話題にしたらいいのか分からなくてついつい窓の外を眺めてしまう。しかも中村くんにあんなこと言われてから、どうにも彼を見ることが出来ない。
｢･･････あの｣
｢はい！｣
｢この間、大丈夫でした？無事に帰れました？｣
｢矢花くんのおかげで、ちゃんと帰れました！ずっとお礼言いたかったから、今日会えて良かったです｣
それは良かった、と矢花くんが小さく呟く。折角話しかけて貰えたのにまた静かな時間が流れ出してしまう。少しでも好きな人の中に印象を残しておきたくて、今日のライブの話に触れてみる。
｢矢花くんはベースとギター、あとドラムと･･････あの音符の形をした楽器、何でしたっけ？オタマトーン？｣
｢えっ、オタマトーン知ってるんですか？｣
｢昔家にありました！大光がドラム叩くのに合わせて私も演奏したりして遊んでました。めっちゃマルチプレイヤーですよね矢花くん｣
｢マルチプレイヤー･･････｣
矢花くんはんふふふ、と肩を震わせている。何かおかしなことを言っただろうか、矢花くんが面白いなら良いか。
｢ライブはいつもあんな感じで演奏されてるんですか？｣
｢大体そうですね、インストやったりカバーやらせてもらったり･･････そろそろソロ曲とか挑戦してみたいんですけど、俺1人って需要あるのかなあ？っていう･･････｣
｢最高じゃないですか、私これから矢花くんのソロ曲聞けるまで毎回ライブ参加しますね｣
｢わっはは！小瀬さんってそんなキャラだったんですか？｣
さっきよりも大きな声で手を叩いて笑う矢花くんは、前のめりになって私の方を見た。笑った時に出てくる頬の皺が可愛らしい。
｢ソロ曲披露したあとは来てくれないんですか？｣
冗談交じりに言われたので、｢もちろん行きます｣としっかり答えておいた。喜びを頬に浮かべた矢花くんはそれからテンションが高くて、家に着くまでずっと2人で色んな話をして盛り上がった。
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しあわせならあくしゅしよ(プロフ) - ☆さん» （ ; ; ）ありがとうございます！お待たせしてしま申し訳ないです、書く気力がじわじわ戻りつつあるので最後まで楽しんでいただければと思います･･････‼️ (11月1日 19時) (
レス) id: 8632b5f5bd (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - すごく好きなお話です！更新楽しみにしてます💖 (10月30日 2時) (レス) id: 576c521bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2023年7月23日 21時
