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｢じゃあそろそろ帰ろうか〜｣
時間は0時を回っていて、皆タクシーで帰るとの事。未だに眠りこけている菅田くんと大光は何をされても起きないので、起きている人たちで家まで届ける事になった。
｢俺、克樹と2人で琳寧のこと送っていくから、ばなさん大光おねが〜い｣
｢はーい｣
｢私、大光と家隣なので連れて帰りますよ！｣
｢小瀬さん女性だし、何かあったら危ないですよ！今日は終電も無いし大光の家に泊めてもらうんで｣
矢花くんは首を振って、早速担いでいた大光をタクシーに入れた。いつも大光の事送る係だったりするのかな、幼馴染に変わって謝りたくなった。
｢俺は徒歩3分の所に家あるから｣
じゃっ、と手を挙げた今野くんはふらっと路地の方へ消えていった。最初から最後まで自由で猫ちゃんみたいな人だったな。
｢あ、そうだ｣
今日のお礼を伝えそびれていた。中村くんたちが乗るタクシーの方に行くと、直ぐに私の存在に気づいて窓を開けてくれた。
｢今日はありがとうございました！演奏も素敵だったし、楽しかったです！｣
｢それは俺らも何より！また是非見に来てね。そういえばバラードの話、デモ撮ったら一番に送りたいからさ。連絡先交換しようよ｣
｢冗談じゃ無かったんですか！？｣
｢違うよ！ちゃんと作るよ、矢花とか呼んで｣
スマホを取りだしてQRコードを読み込む。『嶺亜を追加しました』のメッセージが画面に映った。本�發�んにもお礼を伝え、タクシーに戻ろうとすると中村くんに｢待って！｣と声を掛けられた。
可愛い顔で私に手招きしている。近づくと耳を貸してとお願いされたので、言われるがままに耳を中村くんの口に近づける。すると彼は、誰にも聞こえない声量で囁いた。
｢定期的にばなさんの写真とか情報、送ってあげる｣
｢え？｣
｢大丈夫だよ、ばなさん彼女居ないから。安心して｣
なんでバレてるの。
唖然とする口からは｢違いますよー！｣なんて誤魔化しの言葉一つ出てこない。そんな私の反応を見て、中村くんはいたずらっ子のような笑みを見せて口を開いた。
｢『目は口ほどに物を言う』ってね｣
｢･･････そんな出てました？｣
｢めっちゃ出てたよ。ほら、矢花待ってるから早く行きな！｣
｢じゃあね！｣と中村くんが乗るタクシーが出発し、それを見送って自分が乗るタクシーへと足を進める。さっきまで頭に残っていたアルコールは、この一瞬で姿を消してしまっていた。
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しあわせならあくしゅしよ(プロフ) - ☆さん» （ ; ; ）ありがとうございます！お待たせしてしま申し訳ないです、書く気力がじわじわ戻りつつあるので最後まで楽しんでいただければと思います･･････‼️ (11月1日 19時) (
レス) id: 8632b5f5bd (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - すごく好きなお話です！更新楽しみにしてます💖 (10月30日 2時) (レス) id: 576c521bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2023年7月23日 21時
