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怯えて縮こまるめいちゃんの隣に座り、Geroと同じようにニコニコと楽しそうに笑う柚。カメラマンのたくみが一眼レフを持ってめいちゃんの驚く姿を至近距離で撮影しようと立ち上がった。
「それではめいちゃん！僕のカウントダウンが終わったら目隠しを取ってください！いきますよ、3」
2
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めいちゃんがゆっくりと目隠しを外し、明るい室内に慣らすよう何度か瞬きをした後、ゆっくりと柚と目が合う。
「え…、え！」
「本日はサプライズゲストに柚ちゃんに来ていただきました〜！」
「いえ〜い」
知らされていないゲスト、しかも自分が推しまくっている歌い手が隣に座っていることに混乱したのか、めいちゃんはソファから立ち上がりGeroやスタッフ、カメラを順番に見つめた。
そんな混乱するめいちゃんの姿を見て、Geroと柚は顔を見合わせ楽しそうに笑った。めいちゃんはそんな2人の姿を見て、またなんとも言えない表情をした。
「どう？びっくりした？」
「いやびっくりも何も…、一瞬心臓止まりましたよ」
「じゃあ、サプライズは成功ってことですね！柚ちゃん良かったなぁ」
「良かったですね〜。めっちゃ緊張しました」
胸に手を当てそう答える柚の横にめいちゃんが座り直す。
「あれ、めいちゃんは柚ちゃんに会ったことあるんだっけ？」
「一回だけ遭遇したことありますよね」
「たまたま駅で会って…、その時めいちゃんが連絡先交換しようって言ってくれて、ね」
「あの時軽くテンパってて〜、家帰ってから混乱しました」
「ほぇ〜、めいちゃんやるや〜ん」
「やめてくださいよ」
茶化すGeroに向かってめいちゃんが言う。間に座る柚はそれを見て少し感動した様な面持ちで笑っている。
「私ずっと肉チョモ見てたので、今回Geroさんに読んでいただけて嬉しいです」
「ほんま！？やって、めいちゃん」
「いやいや、ありがとうございますなんだけど、変な動画とか見られてると思うと、ちょっと」
「何？今更恥ずかしがってんの？」
「あはは、面白いからいいと思うよ」
その後Geroが頃合いを見て締めの挨拶を始め、3人でカメラに向かって手を振り録画停止のボタンが押された。
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作者名：鈴木 | 作成日時：2022年3月7日 10時
