ずっと、もっと。【2】 (ページ12)

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「じゃあ解散しまーす！飲み会19:00ね～」

2日目の作業も特に問題なく終え、
お疲れ様会まで時間を持て余す

1回家に帰ってシャワー浴びようかなと
電車の時間を確認しつつ考える

＂俺がして欲しくて言ってることだから。お願い。＂

…元太くんは今日1日、話していない

元々サークルの時は話す方ではなかったけど、

目すら合わなかった

そう考えると、彼はいつも私のことを見ていてくれた

私が答えを見つけるまでの元太くんなりのケジメに
私も早く行動を起こさなきゃと改めて強く思う

「A！飲み会までどうする？」

うみが怠そうに首を傾げ聞いてくる

「1回家帰るかな～砂落としたい」

「間違いねー…飲み会まで一緒行こ」

「え、うん…分かった」

じゃ、連絡して～と
ひらひらと手を振りながらうみが遠ざかる

言うならこの時かもしれない、

いざ目の前に現れたチャンスと
じわじわと帯びてくる現実味に

ぎゅっと服の裾を掴んだ