夢の中の笑顔 ページ2
弱気、あまり自分に投げられたことの無い単語を頭の中で繰り返してみる。
こいつからは今、俺は弱気に見えるのか。
確かに、今朝妙な夢を見てからこいつの顔を見ると何故か不安になる。
gr「ふむ、その通りかもな…」
「…あんたがそんな調子だとこっちまで調子狂うんですけど、」
Aの言葉に顔を上げると既に顔を逸らされていて、表情が読めない。
「…この部屋、汚すぎません？」
gr「…すまないな、こんな状態じゃ歓迎することもできない。」
Aの言った通り、生徒会室であるこの部屋は、書類があらゆる所に積まれ、文化祭の準備物も散らばってある。もはやこの忙しい時期はこれが当たり前となってしまっている。
Aは積まれてあった書類を1枚取り、少し見つめた後、座っている俺に歩み寄る。
「ここ、計算間違ってますよ。」
指を指した所を見ると、Aの言った通り間違っていた
…こいつ、ちょっと見ただけで分かるのか。
gr「あぁ、本当だ。ありが」
「このパソコン使わせて頂きますね。」
俺が言い終わる前にAはパソコンの前にある椅子に座った。
あまりにも慣れているような動きに動いていた手が止まる。
一瞬、そのAの姿が懐かしく見え、目頭を抑える。
こんな光景初めてな筈なのに。
gr「…そういえば、A。俺に話があるんじゃなかったのか。」
「話は、これです。」
これ、とはどれだろうか。
静かな俺にAは振り返り、再び口を開く。
「生徒会があまりにも無茶しているので手伝いに来たんですよ、」
gr「は、」
「…なんですか、」
gr「…拾い食いでもしたか、」
真っ先に思いついた考えをそのまま口に出すと、Aは顔を赤く染め上げわなわなと口を開閉させる。
「はぁ！？せっかくここに来てやって仕事手伝ってんのになんじゃそれは！！！」
gr「いや！それはお前が悪いだろ！？いつもあんな生徒会室いやいや言ってるやんけ！！」
「そ、それは、だってお前らが無理してるから！心配したんだよ！馬鹿野郎！！」
gr「ば、っ…ほぉん？その言い方だと随分俺達の事を好いてくれているようだな！まさかAの口から愛の言葉が聞けるとは驚きだ！」
「あ、愛の言葉ぁ！？ふざけんなクソメガネ！！」
お互いいつの間にか興奮のあまり椅子から立ち上がっていた。
すると、それがおかしかったのかAは大きく1度笑い目を細めた。
その笑顔は、夢の中のAと酷く重なった。
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れいら(プロフ) - この小説初めの方からずっと親のパソコンで読んでました!!!!やっと自分のケータイゲットしたのでコメント出来ました!! (2022年1月7日 1時) (
レス) id: 6a16386044 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - 本気で面白いです٩(🔥ﾛ🔥)و ̑続き早く読みたいです!!これからも頑張ってくださいm(_ _)m (2022年1月7日 1時) (レス) @page20 id: 6a16386044 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか(プロフ) - コメント失礼します！面白すぎて一気に見ちゃいました！(テスト4日前)個人的には、ut先生オチがいいです！←ut先生推し。大変だとは思いますが、無理をしない程度に頑張ってください！お体に気をつけて！応援してます！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: dbdc739e7d (このIDを非表示/違反報告)
さっちん - 初コメ失礼します。つい最近wrwrd を見始めた者です。とっても素敵なお話で、1話からここまでぶっ通しで読んでしまいました。主様のペースで大丈夫です。こんな素敵な作品、途中で読むの止めるなんてあり得ません！お体にお気をつけて。応援しています。 (2020年9月13日 6時) (レス) id: caedd98d32 (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - 初コメ失礼します。いつも楽しく拝読させて戴いてます。また更新再開されるのを楽しみに待っています。お体に気をつけてください。応援しております。 (2020年7月31日 14時) (レス) id: 5ec7d5de1a (このIDを非表示/違反報告)
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