前世ぶりですね、帰ってください。【ωrωrd】 (ページ6)

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うぐぉ…。ページ6

先生に連れられて、教室の前に来た。
うぐぉ…。心臓ばっくばっくだわ。
可愛い子いるかな、クラスの女王蜂みたいのいないクラスでありますように！！

じゃ、Aさん入ってきてー、と先生の言葉が聞こえてきて勢いよく扉を開ける。

いざ、突撃じゃい！！！！

う、わ……。皆の視線集めてるやんけ。私。

『は、初めまして。A Aです。親の都合で転校してきました！良かったら仲良くしてください。よろしくお願いします！』

シンプルイズベスト、普通に挨拶をすると｢よろしくねー！｣｢よろしくー！｣
などの優しい言葉と共に拍手が飛んでくる。
明るい雰囲気に、緊張の糸が解けて安堵の溜息が零れる。

え、めっちゃ優しい…！おばさん泣いちゃいそ…

｢じゃ、Aさんよろしくね。あそこの席空いてるから…。｣
『ｳｨｯｽ！』

漫画でよくある展開だ！！めちゃくちゃ可愛くて優しくてぱいおつの大きい女の子だったら僕、嬉しい！！(クズ)

空いてる席にカバン置いて、座る。

｢あ、これからよろしくね～。Aちゃん。｣
『あ、よろし…』

ヘラヘラとした笑顔。黒色の眼鏡に黒色の髪。
目の下の隈は、鬱オーラを出していて。

ちょっと待て。私、こいつ知ってるぞ。
あの書類の提出が遅くて、よくTさんに追いかけられていて、ケツをしばかれたら、｢ああん！｣なんて汚い喘ぎ声を出す…

ut｢僕、鬱と申します～。大先生か大ちゃん(ハート)って呼んでね～。｣

あいからわずの胡散臭い笑顔に、多少の殺気と
驚きで頭がぐちゃぐちゃになる。

ちょっと待て。待て。待て。出会いたくなかったわ。
ひたすらに顔も見たくなかったわ。

ut｢まだ、Aちゃん学校の構図分からへんやろ？だから僕が…｣
『遠慮しときます。』

辛辣ぅ～、なんて汚い発言を無視しつつ小さい頭で精一杯考える。

待てよ。こいつ、私を見ても何も前世の事に触れてこない。完全に記憶が無い。

これは、ワンチャンあるのでは！！！？

(無いです。)