前世ぶりですね、帰ってください。【ωrωrd】 (ページ34)

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誤解やって。ページ34

『え、あの…』

ひとらんの冷たい視線が突き刺さる。
ひえ、怖い…

ht｢君がやったの、これ。｣

『ちがっ…』

ht｢出てって。｣

ひとらんのその軽蔑したような目が心に突き刺さる。
…前世、裏切った時もこうだったのだろうか。

『ごめ、んなさい…』

ひとらんの顔が怖くなって見れなくなってしまった。
すまん。弱い私で。
何も言い返せなかった私が悪いんだ。
その場から早足で立ち去った。
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下駄箱に行くと、大先生が待っていてくれた。

『すまんすまん。大先生、待たせちゃったね。』

ut｢別にええよ、僕も今来たところやし。｣

あら、大先生の笑顔を見たら少し落ち着いた。
そのヘラヘラとした笑い方、いつもはムカつくだけだけど、
こうゆう時は妙に安心する。

『鬱えもんー、鞄持ってよ。僕もう疲れちゃった。』

ut｢そっかー、頑張ろうなー。｣

『ちぇー。』

ケチ。こちとら、か弱い女子なんだぞ。
少しぐらい持ってくれてもいいじゃないか。
隣を歩いていた大先生の足が止まる。

ut｢なぁAー。｣

『ん？なんだい？』

振り向くと、大先生は私の顔に手を伸ばしてきた。
え、なになに。え、もしかしてちゅーとかされる？
どうすればいいの、私これ。
殴ればいいの？アッパーすればいいの？
やばい、死人が出ちゃうよそれじゃあ。
ぎゅっと目を瞑ると、ぺちん、と音ともに頬に軽い痛みがする。

『わ、ぎゃ。』

ut｢まーた、なんか落ち込んどるやろ。分かるで。｣

『え、そんなバレバレやった？』

ut｢おん。｣

君にはなんでもお見通しだね。大先生。
さすが、3桁の女を落としてきた人だ((

ut｢あんなぁ、そんな頼りない？僕。｣

『へ』

ut｢1人で悩まんといて、僕に頼ってや。｣

ほら、ここ空いてるで。と腕を広げる大先生。
うわ、いつもだったら絶対引いてる。でも、今は凄い心に染みる。
カバンで１回ド突くと、呻き声をあげる大先生。

『大先生がダッツ奢ってくれたら元気出ますよ私！』

ut｢…しゃーないなぁ。任せとけって。｣

『言っとくけど箱だからね。』

ut｢嘘やろ…｣

大先生のおかげで元気が出たなんて絶対に言ってやんね。