前世ぶりですね、帰ってください。【ωrωrd】 (ページ13)

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それなら僕は、ページ13

utside

可愛い女の子が転校してきた。席も僕の隣。
これは、ワンチャンあると思い、いつものように(ぐうクズ)
話しかけた。アタックしていた。
話しかけてみると、面白い子だった。
何より、この子といると懐かしく感じた。

って、僕これじゃ、少女漫画の主人公やないかーい。
そんなん可愛い子に任せればええねん。

不思議には感じたのだが昔、どっかで会ったのだろう、と完全に解決していた。

まさか、前世の想い人とも知らずに！

前世、僕は我々国の幹部の1人だったことも、グルちゃん達のこともAに情けなく惚れている事も！

前世、僕は今と変わらずクズ野郎だった。
女遊びが激しくて、煙草も当たり前、さらには書類の提出日も
遅れる。自分で言うことじゃないんやけどな！！(鼻笑い)

それでも、Aの輝く眩しい笑顔や持ち前の優しさ、面白くて何事にも一生懸命になれる所に目を奪われた。

全部、僕には持ってないものだった。

他のメンバーも僕の見る限り、惚れていた。
何人かに恋愛相談受けるぐらいやで？ウケる。
一国の幹部達が1人の女に惚れるってどゆことやねん。

Aはそこら辺にいるような、女達とは違って特別だった。
どんだけ女と遊んでも目を向くのはあの子で。

重症ですね。
病名は恋、なんつって。
馬鹿か、俺は。

だから、Aが裏切った時は、皆驚いた。僕も例外じゃないが。
ただ、僕のパソコンには新しいセキュリティが張られており侵入してきたらウイルスをはい、どーぞ！みたいなのが出来ていて。

すぐ分かるわ。Aがやったってこと。
それがあったおかげで安心した。Aは裏切ってない、って。

まぁ、グルちゃんとトンちを撃ったのは驚いたけど。
本気で殺そうとしてないのは皆分かった。敵が急所をわざわざ御丁寧に外す馬鹿は居らんもんな。

…グルちゃんとトンちも言ってたで。

｢あんなAの悲しそうな顔見た事ない。｣

って。皆、あんたを信じてたで。

ただ、一番鮮明に蘇ってきた記憶。

グルちゃんを庇ってAが殺された時、目の前にいた
僕は何も出来なかった。ただ、現実が受け入れられなくて。
僕がもっと早く敵に気づいていたら
僕がもっと早く敵を倒せていたら

だから、Aが生きていて本当に嬉しかった。
もう二度と会えないものだったかもしれない。

だから、今世では守ってみせる。
絶対に傷つかせたりなんかさせない

Aの望みなら僕は受け入れる。

だからずっと笑っていて。