前世ぶりですね、帰ってください。【ωrωrd】 (ページ2)

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初めまして。ページ2

ついに来てしまった…‼

ザワザワと騒ぐ学園内と、楽しく登校する生徒達。
親の都合で転校してきた私には胸が高まる一方だ。

何もかも初めての私は、これからの生活への期待と少しばかりの緊張感からカバンの紐をぎゅっと握る。

前世は色々とハードモード(？)だったから、
今日からここでなるべく平穏に楽しく生活していきたい…‼

…それにしても、ここの校舎でかいし、綺麗だな。
制服も可愛い。まぁ、私には似合わないのだがな！(鼻笑い)

先生から貰ったパンフレットによると、イベントや部下動がものすごく充実した学園。……らしい。

そういえば、今日は二学期の始めらしいから教室より先に体育館に行って始業式をするんだっけな…？(記憶力皆無)

まだ時間があるから、少し学園内を見てまわろ！
少し人混みから避けて歩いていく。

すると、少しした所に庭園があった。
え、めっちゃ綺麗。凄い綺麗…‼
語彙力の無い感想に呆れつつ、花に近づいて行く。

『すっごい…‼』

何処を見ても花だけで埋まっていて、胸が弾む。
…その中でも特に目を引いたのが、

『薔薇の蕾…』

そっと手をかざす。
思い浮かんだ前世の記憶に目を閉じる。
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gr｢なぁ、A。｣

『ん、なーに？』

gr｢お前にこれをやろう。｣

『え、何？グルちゃんが？怖いんですけど。』

gr｢失礼な奴やな…。ほれ｣

『わぎゃ。……って薔薇の蕾？』

gr｢ああ、貰っとけ。｣

『…花じゃなくて蕾て、お前…。』

gr｢…綺麗に咲くとええな。｣
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『ほんっと、変人だったな。』

まぁ、私が言えることじゃ無いんだけど((
庭園にある時計に目を移すと、もう始業式10分前。
やっべ……。初日早々遅刻とか、少女漫画かよ。

スカートについた土をはたき、パンフレットの地図を片手に体育館へと急いだ。

薔薇の蕾の花言葉…夢、希望