元ブラック本丸の審神者がピリオドを打ちます！完結編 (ページ43)

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終焉まで、あと＿＿ページ43

ミキside

？｢この子は裏切ってなんかないよ｣

紅葉？｢何____っ！！？｣

不思議な声が聞こえた瞬間、
異形と化した司令官さんの、私の首を掴んでいた腕が落ち、私は誰かに横抱きにされて加州の所まで運ばれた。

？｢この子は僕達を守る為に自分の命を捨てたんだから。あーでも、自分の命は、大事にして欲しいかなぁ

友達として、ね。｣

私を下ろしたその子は、
ある日突然私の目の前に現れて、突然居なくなった私の”お友達”。

……ああ、そうか。
この子は乱ちゃんだったんだ。

どこの本丸にもいる乱ちゃんとは見た目は少し違う。
極めた乱ちゃんがポニーテールをしていて瞳も澄んだ空の色じゃなくて、綺麗な海のような緑がかった青。

すると、乱ちゃんはスッと立ち上がり、抜刀する。

乱(本)｢僕は乱藤四郎の本霊。この子と縁(えにし)を結んだモノ。……ねえ、加州さん！｣

加州∮｢っ！な、なんですか？｣

乱(本)｢ふふ！そんな、同じ刀剣男士なんだし、敬語なんてヤメテ？
それに、今から僕は加州さん達の守り刀なんだから！｣

ミキ｢私たちの、守り刀……？｣

乱(本)｢そう。僕の大事なお友達とお友達の大事な刀の守り刀。いいでしょ？｣

乱ちゃんは自身の切っ先を目の前の敵に向け、
私たちを振り返って安心させるように笑顔を向ける。

ミキ｢……わかった。乱ちゃん、お願いしてもいい？｣

加州∮｢あ、主！？｣

乱(本)｢ふふ！お易い御用だよ！｣

サッと前に向き直って司令官さんとの間合いを一気につめ、剣戟を繰り広げ始めた。

ミキ｢乱ちゃんが戦ってくれているうちに、手入れをしちゃいましょ｣

加州∮｢うん……｣

Aに貰った手入れ札。
少し霊力を流せば、一瞬で手入れできる優れもの。(作ったのはAなんだって)

それを加州の本体にかざして霊力を流す。

加州∮｢ね、ねぇ主｣

ミキ｢ん？｣

加州∮｢その、こんなことを聞くのは不躾なんだけど……乱の本霊とどこで知り合ったの？
前に話してくれた時には何も……｣

ミキ｢実は私がまだ現世にいた時に初めて出来た友達があの子だったの。その時は、刀の付喪神様が居るなんて知らなかったし、あの子が付喪神様(ソレ)だとは知らなかったの。
……ごめんね。騙すような形になっちゃって。｣

加州∮｢ぁ、いいの！別に主を責めるつもりは無くて、でも主の初めての刀が俺じゃなかったら嫌だなーとか思ったり思わなかったり……｣

ぇ、うちの初期刀が可愛い(((