終焉まで、残り1日―3 ページ20
引き続きミキside
(ほとんど会話でっす!……と言うか、会話only?)
ミキ「何かあったの?薬研君の作った薬が『成長促進剤の筈が抑制剤でしたー!』とか」
乱「それはこの本丸の誰もが考えたよ。でも畑はともかく、お庭の草木たちは、お姉ちゃんと歌仙さんが趣味の一環として育ててるからそれは無いだろうってなって」
ミキ「確かに……」
乱「今、薬研と白山と大典田さんが調べてくれてるんだけど、さっぱりで……」
ミキ「Aはなんて言ってるの?」
乱「『何かの前兆かもしれないから、気を付けておいて』って」
ミキ「前兆か……今回のこの合併とこの前の結界の強化に関係してるのかな?」
乱「結界の強化?」
ミキ「聞いてない?本丸を囲む結界の調査をし、綻びなどの修復や張り直しを行うようにって指示が審神者長から出されたの。」
乱「そうなんだ……お姉ちゃん、そういうのは全然話してくれないから……」
ミキ「対策チームのリーダーなんだし、きっと話せない事が多いんだよ。」
乱「そうだよね……」
ミキ「……大丈夫。乱ちゃんたちは嫌われてなんかないよ。私が保証する!」
乱「っ!……ミキ、ありがとう。」
ミキ「どういたしまして♪」
私は改めて辺りを見回してみた。
このお庭、お花が咲いていないとこんなにも殺風景だったんだ……
元々ブラック本丸って言っていたから、昔もこんな感じだったのかな……
ミキ「ん?あそこに居るのってA?」
乱「あれ?おかしいな、さっき『ミキにあったら資料整理の為に昼餉まで部屋に居るから後で案内してあげて〜』って言われたよ?」
ミキ「え?じゃあ、」
山姥切「二人とも、Aを見ていないか?」
二人「「うわぁ!!」」
山姥切「す、すまない。驚かせるつもりはなかったんだ( ̄  ̄;)」
乱「大丈夫だけど……お姉ちゃん、部屋に居ないの?」
山姥切「ああ。なかなか戻ってこないから探しに来たんだ。」
ミキ「なるほど。じゃあ、あそこに居るのがAなんじゃないかな?」
山姥切「あんなところに居たのか……すまない、助かった。」
乱「あ、今日の昼餉、山菜と筍の天ぷら丼だって!」
山姥切「わかった」
乱「僕たちもそろそろ行こっか。」
ミキ「うん」
私達は本丸内に戻り、自分の本丸の刀剣達と挨拶回りに行った。
このとき、この本丸の主は眠っており、男士ともう一人の審神者は気づかなかった。
既に、敵が入り込んでいることに。
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作者名:九条椿 | 作成日時:2019年4月6日 15時