五日目 ページ7
和泉守「おいおい、もうすぐ演練だっつぅのに翡翠のやつ、何処行ったんだ？」
澄「……あの、あそこに居るの翡翠ではありませんか？」
澄が指差す方向には大型共有テレビ。
テレビには、海で楽しそうに遊んでいる家族が映っている。
その映像を夢中で見るようにして、翡翠が居た。
加州「翡翠ー！何してるの？」
翡翠「ん？ああ、海観てたの。」
加州「海？」
翡翠「そう！ほら、生まれてからずっと本丸に居たでしょ？万屋とか現世にもあまり行かないし、なかなかお出かけもできないから。あの家族みたいに海で楽しく泳いだり遊んだりしたいなあ、なんて……。」
"海に行きたい。"
"海に行って遊びたい。"
"海に行って泳ぎたい。"
他の人にとっては凄く小さくて簡単すぎる願いかもしれないけれど、翡翠にとっては大きな夢だった。
"たかが"海に行くことでさえ、彼女は叶わない。
忙しいからと言う言葉が手っ取り早いが、本来ならそんな一言では表せないほど。
加州達には、翡翠の顔がとても悲しそうに見えた。
周りがざわざわしているなか、翡翠達の中で沈黙がながれる。
和泉守(おい、誰か喋れよ！気まずいじゃねえか！)
小夜(和泉守さんが喋ればいいじゃないですか。)
和泉守(なんて言えば良いか分からねえんだよ！)
大和守(そんなの僕達だって一緒だよ！)
若葉(まあ二人とも落ち着いて……。)
皆が気まずくてなすりつけ合いをしていると、意外な人物が沈黙を破った。
澄「行きましょうか、海。」
全員−澄「え？」
澄「行きましょう、皆で。お小夜に聞くところによると、本丸が出来て少しの時に行ったきりだと言うではありませんか。」
加州「そりゃあ、そうだけど……。」
澄「翡翠も行きたいようですし、私も海と言うものがどの様なものか、身近に見てみたいです。」
翡翠「澄……。」
若葉「あ、あの……！私も海、行きたいです……！
翡翠「若葉……。」
和泉守「じゃあ帰ったら之定に相談するか！」
澄「その前に江雪兄様ですよ。」
和泉守「何で？」
澄「だって、
大和守「行事は長谷部さんと博多に資金の許可とって歌仙さんに最終許可、出かけるなら江雪さんに日程の許可とってから歌仙さんに許可をとるんだよね。」
和泉守「結局は之定じゃねえかよぉ！」
小夜「歌仙は……ボスですから。」
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梅椿之姫(プロフ) - 星のアリアさん» 星のアリア様、ご閲覧ありがとうございます！鷲尾須美ちゃん達と同い年、と言う設定で進めていく予定では有りますが、皆様のご希望次第で変わると思います。 (2018年6月26日 22時) (
レス) id: 094ccbac9c (このIDを非表示/違反報告)
星のアリア(プロフ) - 勇者であるシリーズとの混合があまりないので嬉しいです、ちなみに鷲尾須美ですか？ (2018年6月26日 20時) (レス) id: 78a58b860d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九条椿 | 作成日時：2018年6月21日 6時
