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我慢してた涙が、堰を切ったように溢れる
『直樹くんみたいに、大人になれないもん！
こんな子どもみたいな私となんか、別れちゃえばいいじゃん！』
勢いよく直樹くんの家を飛び出て、ズカズカと歩く
こんな高級なマンションに似つかないほどちっぽけな自分に馬鹿馬鹿しくなる
私だって、もう大人だもん
直樹くんからの電話を無視して、というかむしろ着信拒否にして、電話帳にある今すぐ遊んでくれそうな男の子に電話する
「もしもしー？」
『あ、やほー、いまひまあ？』
「今一人で飲んでた、Aもくる？」
『うん、行く〜』
場所を送ってもらって、そこを目的地にまた歩く
ふーん、電話はかかるくせに追いかけてはこないんだ
どうせ戻ってくるって思ってんのがムカつく
今日は絶対に帰らない
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作者名：まみcan
| 作成日時：2024年2月18日 1時
