119 ページ20
．
「いらっしゃい。」
年が明けても蓮くんは頻繁に家に来ることは変わらなった。
北斗くんが私の幸せを願っているなんて言うから
こう言うことをするのにも何か罪悪感のような物が生まれる。
こんなことしたって樹のこと忘れられるわけなにのに…
そんなことを考えていると、蓮くんが抱きしめてきた。
『何考えてたのに？』
「なんでもないよ。」
そう言ってキスで誤魔化そうとすると蓮くんが離れた。
『嘘つき。』
『俺といる時は笑ってくれないんだね。』
「そんなこと…」
ないとは言えない。
樹がいなくなった世界は色がなくて、つまらない。
もう完全に部屋から消えてしまった樹の香りを思い出して、泣きたくなる。
『ごめんね、Aちゃん、、』
「何で蓮くんが謝るの？」
私がそう言うと、俯いて何も言わない。
微かに震える息は泣いているようで
「蓮くん？」
そう呼びかけると何か決心したように、こちらを見つめてきた。
『田中との仲を引き裂いたの俺だから＿＿』
窓に打ち付ける雨がうるさい程、耳に響いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1982人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuka(プロフ) - 不意に読み始めた物語、切なくて続きが気になって仕方ありません！！！次の更新も楽しみにしています！！ (2022年8月2日 4時) (
レス) id: 6a0e68cae9 (このIDを非表示/違反報告)
エリ(プロフ) - むちゃくちゃ面白くて引き込まれます😭幸せになって欲しい😭😭😭 (2022年7月23日 9時) (レス) @page20 id: 87769551eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅酒 | 作成日時：2022年5月27日 19時
