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朝になって起きると、ぐっすり眠る健人先輩がいた。
「先輩、起きてください。」
『無理ー。』
そういうと私を抱きよせて、首に顔をうずめてきた。
彼の肩を押す手は簡単に押さえつけられて、彼の顔は下に降りて行った。
「ちょっ、遅刻するから！！」
そう言ってもやめてくれなくて、結局家を出るのはギリギリの時間になってしまった。
何とかメイクと髪は間に合ったが、お弁当を作る時間は完全に逃してしまった。
寝る前に洗濯しておいた制服のシャツを健人先輩に投げつけて家をでた。
すれすれで間に合った電車の中でスマホを取り出すと
Kento今日は休む笑
と健人先輩から連絡が入っていた。
せっかく洗濯したのに。
年上のくせにちょっと甘えたなところも可愛いな。
朝が弱いのは田中くんと一緒だ
なんてまた彼のことを思い出してしまった。
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作者名：梅酒 | 作成日時：2022年1月29日 3時
