完璧なフリはもうやめて (ページ12)

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-Juri Side-

きょもと、慎太郎と食堂で昼飯を食っていた。

きょもと慎太郎は中学が同じだったらしく、慎太郎と仲良くなったことをきっかけに3人で昼飯を食うことが多くなった。

「きょもが振られたとか初耳なんだけど。」

京『樹は昼休み女とばっかいたから、話すタイミング逃したんだよ』

森『そうだぞー。もっと友情を大切にしろ。』

そういいながら唐揚げ定食を頬張る慎太郎。

森『白河さんってかなりモテるよね』

京『俺はごめんなさいされたのに、他の男とは遊んでるらしいね』

「白河さんって遊ぶタイプなんだ。」

清楚とはまた違うけど、そこらへんのケバい女みたいな雰囲気がしなかったから気づかなった。

森『俺、白河さんって苦手なタイプだわ。

　何考えてるかわかんねえし。』

京『そこがいいんだよ。』

あの屋上で出会った日、彼女は俺に色々話してくれた。

だから知った気になっていたんだ。

「白河さんってどんな男と遊んでんの？」

森『俺が知る限りだと、高橋とか、平野とか、あと中島っていう一個上の人って聞くよ。』

「全員イケメンじゃん。」

京『なんで俺振られたの。』

「自分で言うなよ」

森『よくわっかんねえな。

　なんかすかした態度だし、冷たい目してる。』

「意外と優しい子だよ。

　俺がこの前女に引っ叩かれたとこ見て、絆創膏くれたし。」

森『何やってんだよ(笑)』

京『えっ、樹いつの間に仲良くなってんの！？

　まさｋ、、』

「何にもしてねえよ！」

彼女は不思議な子だ。

普段は窓の外を見つめて誰とも話そうとしないのに、俺には優しくしてくれる。

そっけない返事し返ってこないけど、なんとなく俺が好きなのかなとか思ってた。

遊んでるのか、、

そう聞くとなんだかモヤモヤする。

あの日死にそうな目で自分は独りぼっちだと言った彼女は、寂しさを埋めるために他の男を頼っているのだろうか。

慎太郎は冷たい目と言っていたけど、俺には悲しい目に見える。