笑顔、飼い始めました。【D.Shigeoka】

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『ともとだいちゃん遅いー』









もうご飯できたのにー









ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ









お、朝からプロレスごっこですか？









『どうしたのとも、そんな深刻な顔して』









神｢大毅が……大毅がどこにもおらん……｣









『……どっかに隠れてるんじゃないの？』









神｢おらん……どこにも……｣









『ウソでしょ……』









神｢……そう言えば｣









『心当たりあるの！？』









神｢旅行中、温泉で大毅がちゃんと笑顔届けられた？って聞いてきてん｣









『そんなの……届けられてるに決まってんじゃん……』









だいちゃんのおかげで笑えるようになった









だいちゃんのおかげで毎日楽しいって思えるようになった









だいちゃんのおかげで全力で幸せだって思えるようになった









なのに……








神｢……大毅がさ、最初に言った言葉覚えてる？｣









『……だいちゃん、笑顔届けに来てん』









神｢……俺らに笑顔はもう届け終わった｣









『……。』









神｢……。｣









『……もっと……もっと一緒にやりたいことあったのに……』









神｢うん｣









『横浜だって連れてってあげてないのに……』









神｢うん｣









『キャリーもまだ使えるのに……』









神｢うん｣









『だいちゃん……』









神｢A｣









『……。』









神｢せっかく大毅が俺らに笑顔届けに来てくれたんや

だから大毅がくれた笑顔、俺らで残そ｣









『……うん』









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