強くて脆い。 (ページ8)

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望「は…？」

ふざけてるとは言い難い濵ちゃんの表情に背筋が凍る

俺やってちょっともやもやするなおもたから相談しただけやのに、

男同士ってだけで別れる理由になるんやったら、なんで濵ちゃんは付き合ってくれたん？

あの時俺を受け入れてくれたんは渋々やったん？

いくら考えても出てくるのは

“濵ちゃんは渋々俺と付き合ってくれてたんやないか”

ってゆう考えだけ。

望「濵ちゃんは男同士ってだけで俺のこと捨てるん？」

「やっぱ濵ちゃんは俺のことなんか好きやなかったん？」

無理矢理付き合わしてた俺が濵ちゃんを責める権利なんかないのに

俺だけが空回りしてたみたいでイライラする

望「結局必死やったんは俺だけやったんか。」

崇裕「ちが…！」

望「ごめんな。」

普段は声を荒げることなんかない濵ちゃんの珍しい大声でさえ、運動部の掛け声と変わらんくらい今はどうでもよかった。

ふと吹奏楽部の演奏が耳に入ってくる。
皮肉にも俺に告白する勇気をくれた恋愛ソングやった。

吹奏楽部は俺のこと嫌いなんか？

なんて検討違いなことを考えてしまう。

なんで急に別れよなんか言われたんやろ。

濵ちゃんは俺のこと好きやなかった。

理由はそれだけで十分やのに色々考えてしまう。

望「人生で初めての失恋や…。」

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続きます！