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実は私には幼馴染がいる。5歳くらいまで家が隣同士で家族ぐるみで仲が良く、小さい頃はよく遊んでいた。
私の両親が死んで施設に預けられてからは1度も会っていないけど、その子の髪と目がとてもきらきらして綺麗だったのを覚えている。
この国に入国する前は全然気づかなかったけど、総統閣下の直々の演説を見た時思わず息が止まるかと思った。一瞬で彼が幼馴染だと分かってしまった。何十年も昔の記憶なのに思い出せたのは、全然変わってなかったからだ。
さぁ、それだけならば良かったものの、この国の国民は異常なほど総統閣下と幹部様を愛している。その異常さを知ったとき、私はこの話を誰にも言わないことを決めた。
もし話してしまったら、私を通して彼に何か被害が起こるかもしれない。一介の国民がそんな総統閣下の脅威になるとは思っていないけれど。それに私自身特別な扱いをされたくなかったからだ。この我々国の一般市民として、平和な日常を送りたかった。
だから私は今こうして表に出れない……出たくない状況なのである。
『新人くん、私は出れないからバイトちゃんと一緒に総統閣下の接客して。ちょっと…心がちくちくする』
「分かりましたっす。Aさんのことは適当に誤魔化しておきます」
それに、と続けて彼は言う。まるで仲間を見つけたような目で
「そういうときはしんどいって言うんすよ」
と言ってホールに行った。いや、絶対に君の思ってるのと私の思ってるのに誤解があるよね。いくら私でも君たちのしんどいは「幹部様尊すぎてしんどい」の意味って分かるから。
「申し訳ありません総統閣下。店長は今留守にしておりまして」
「む、そうか。オスマンに勧められたから挨拶でもと思ったのだが、そういう事ならしょうがないな」
「でも総統閣下がいらっしゃったのは挨拶だけじゃないでしょう？」
「くく……分かってるじゃないか」
向こうで一体何繰り広げられてるの。なんか怪しい取引並に不穏な空気漂ってるけど。というか新人くんは総統閣下の前ではブレないのか。
「て、店長っ！」
『バイトちゃん…よく自我を保てたね』
「総統様だけだったので、まだ。これで護衛に書記長様が来てたらほんとに死んでました」
『ごめんね、私が出れたらよかったんだけど』
「大丈夫です！新人から聞きました。しょうがないですよ」
新人くんはなんと言ったのかな。絶対意味違うよね。別に私総統推しとかじゃなくて、ただ単に会いたくないだけなんだけど！？
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らっこ(プロフ) - あっ、無理だったら大丈夫です。無理強いしたい訳では無いので (2021年2月23日 20時) (
レス) id: d0b1fc0c65 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - とってもとっても本当に凄く面白かったです。笑いが我慢できませんでした。面白くて面白くて面白すぎて面白すぎたので腹筋崩壊免れませんでした。腹筋崩壊は定められた運命でした。出来たら、出来たらでいいので更新していただきたいです… (2021年2月23日 20時) (レス) id: d0b1fc0c65 (このIDを非表示/違反報告)
マリイラ - やっばいっす…腹筋崩壊しましたあざました。ちょっくら逝ってきますw (2020年7月26日 19時) (レス) id: b495665938 (このIDを非表示/違反報告)
田中 - いろいろ頭おかしかったですね((鼻ほじ))急にすみませんでした。とても面白くて、面白かったです。では、失礼しました。 (2019年5月1日 23時) (レス) id: 121043d8d8 (このIDを非表示/違反報告)
田中 - 突然の支離滅裂な発言で申し訳ありません。次のお話が楽しみでウキウキしてたら、『終わり』って出て悲シマでした…。もしも…もしも…！更新する機会があるのでしたら更新していただきたい所存です。 (2019年5月1日 23時) (レス) id: 121043d8d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま | 作成日時：2018年1月29日 0時
