□ QUEENの称号 （７）

Σ ご飯会 ページ9

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｢優斗 猪狩！遅〜ぞ こらっ！｣




｢すみません！｣

｢俺ら五分前に来たのに怒られるって…。
Aさん来るの早いっすよ！｣



｢え？なに？自分で払いたいって？｣

｢Aさんご馳走様です !!｣









何故か定期的に開催される この面子でのご飯会


優斗はずっと Aさんに尻尾振ってるし、Aさんは理不尽な事で怒るし、多分このご飯会で一番の苦労人は俺。








今日だって、指定された焼肉屋さんに入ると既にAさんが待っていて 。

先輩が先にいたらビビるでしょ！時間ミスった !?って！






一応理由を聞くと 万全の体制で俺達を迎えたいから、とお肉の注文も全て済ませて待っていたらしい。



… なんとも憎めない先輩だ。









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｢まあ、好きなだけ食べなよ｣

｢いつもあざっす！｣

｢作ちゃん知ったら絶対着いてくるんだろうな〜｣

｢Aさん大好きだもんな｣









｢ご飯会の事 言ってないの？｣









その言葉に俺達は顔を見合わせる。

別に言わないでおこうなんて打ち合わせはしてないし、するつもりもないけど。


なぜかこのご飯会はふたりだけの秘密になっていて。











｢… まあ、食べましょ。Aさんこれ何ですか？｣

｢見た通り タンだけど｣



｢うっかり猪狩！｣

｢おいっ、あのAさんの目見ろよ。めちゃくちゃつめてぇぞ！｣

｢いつもスベんだよなあ〜｣







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