□ QUEENの称号 （７）

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疲れた、…SixTONES、美 少年、Snow Man、Travis Japan の楽屋にお邪魔してチョコを渡してきたはいいものの、そのテンションと人数の多さに私はもうヘトヘトだ。



残すは… HiHi Jets。









ジッと楽屋を睨み、意を決してノックをする。









｢おは｣
｢待ってましたーーー！｣
｢…よ｣






私の挨拶は優斗の声により遮られ、そのまま楽屋の中に引きずり込まれた。









｢そ、その紙袋は…!!｣

｢態とらしいわ、ばか。…これ、皆で分けて｣


｢バレンタイン最高〜〜フゥ〜〜！！｣
｢あざす！｣


｢ガリさんと優斗うるさい !! ｣









意外にも、私の手から紙袋を取ったのは瑞稀

その場でリボンを解き ひとつ口に放り込んだ。









｢…んまい｣

｢ありがと、それ ミルクとビター両方入ってるから好きな方食べてね｣








｢去年はチロルチョコだったのに、成長っすね｣

｢そんな事言うのはこの口かなあ？｣

｢痛っ!! アイドルは顔命だから！｣









生意気なはしもっちゃんのほっぺを軽く抓るようにぷにぷにしていると、誰かに袖を引っ張られる。




後ろを見ると、作ちゃんが小さな箱を持って立っていた。









｢どした？｣

｢これ、チョコレートです｣

｢…私に？｣

｢うん、逆チョコ｣

｢え〜、いいの？初めて貰った！｣









茶色の箱に赤と白のリボンがあしらわれたチョコレートには

某 有名店のロゴがこれでもかと主張していた。




…美味しそ、









｢作ちゃんずる！抜け駆けじゃん！｣

｢ずるくない｣








｢Aさん 俺もチョコ持ってますよ｣




｢キットカットの残りです｣

｢猪狩 私の事舐めてるな｣

｢なんでですか！超リスペクトしてますよ！｣

｢猪狩も優斗も可愛くないわ〜｣









｢Aさんも一緒に食べましょ？｣

｢うん！｣









** happy Valentine…?? **







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