□ QUEENの称号 （７）

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｢二問め、女の子側からの告白、あり？なし？｣

｢これありって答えたらやらされるやつでしょ｣

｢お、話早いやん｣









結局、Aが出した答えはアリ

" 私、胸きゅん担当じゃないのに… "と唇を尖らした。









｢相手役はどうする？｣

｢一問目で選ばれた丈くんでええんちゃん｣


｢嫌や、絶対嫌やで！｣









椅子から飛び降り、捌け口から顔だけ出して反論する藤原。

夫婦芸はするものの、胸きゅんとなれば話は別らしい。





｢じゃあ俺がやるわ｣

｢いや俺が｣

｢じゃあ…｣









ダチョウ倶楽部さんのノリで次々と手を挙げていく面々。最後に大西があげた所で全員の視線は藤原に。






｢なー、もう。ほんまなんなん。…俺がやるわ！｣

｢ どうぞどうぞ ｣

｢あ"ーーッ！A！はよやるぞ！｣







ステージの真ん中にふたりが立ち、佐伯が藤原になにやら耳打ち。 藤原はにやにやしながら頷いた。









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｢丈くん… 私、まだ誕生日プレゼント渡せてないじゃん？｣

｢おん、せやなぁ｣

｢だから、ね｣









佐伯が藤原に駆け寄り、肩に手を置き小さく背伸びをした。

そして、耳元に口を寄せる。 カメラマンは佐伯の横顔と藤原の後頭部を映す。









｢プレゼントは…私でどうかな｣

｢…｣

｢丈くんなんか言ってよ！｣


｢はいカット！｣









眉を寄せたまま無言の藤原に、思わず西畑がカットをかける。

おい！やら 照れんなよ！と野次が飛ぶ中、藤原は言い訳と称して " 話と違う！ ­­" と声を上げた。










｢こいつ、胸きゅんやなくてオモシロ方面で行くからアドリブな！って言っててんで !? めちゃくちゃガチの胸きゅんやん！｣


｢丈 お前贅沢やわ〜｣
｢照れんなって！｣



｢誰がこんなチンチクリンに照れるか！｣

｢おい、おい｣









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