□ QUEENの称号 （６）

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｢あの、私じゃ生贄として役不足ですか？｣

｢…え？｣

｢今の話を聞いてすっごくやりたくなりました！｣

｢もちろん、大丈夫です！では詳しい話はあの部屋で｣

｢はい、ありがとうございます！｣









─── 自ら名乗りを上げ、生贄役を買って出た佐伯は 市長に続いて部屋に入っていった。

それを見送ったあと、巫女のおばあ様は仕事を忘れて拍手を繰り出す。




｢すごくいい子ですね…。見ず知らずの子供を庇ってあの部屋に入るなんて。私、掃除で入りましたけど結構暗いんですよ。中。…佐伯さん、ごめんなさい！｣

※ 普段は普通の神社です。









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── とうとう始まった祭り

佐伯は既に部屋に入っており、外からは頑丈に鍵がかけられている。中にはカメラが３台と押し入れに神様。









｢はあーー… ｣

｢お姉ちゃん、怖いの？｣

｢っ わ、！｣



── 突如姿を現した神様に飛び起きた佐伯はドアまで一直線









｢開かない〜〜〜！｣




─── が、もちろん開くはずもなく。









｢え、え、モノホン？｣

｢僕、ずっと昔 此処に閉じ込められて死んじゃったの。｣

｢神様じゃなくて…？｣

｢うん。｣





─── 衝撃の事実 !!

神様として崇められていたのは神様ではなく地縛霊だったのだ !!



──── …とまあ、佐伯の脳内はこんな感じだろうか。









｢お名前は？｣

｢ユウタ｣

｢ユウタくんかぁ。私の友達にもいるよ｣

｢お姉ちゃん、外は楽しい？｣

｢楽しいよ｣

｢そっかあ。僕も出たいなあ。｣









── 男の子の表情をみて、眉を寄せる佐伯

そこから佐伯の熱い人情が読み取れる。







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