. ページ43
.
｢寒、…今日泊まってく。決めた。｣
｢紫耀とふたりかー…、誰か、呼んでいい？｣
｢大丈夫、手は出さん！｣
｢当たり前でしょ！｣
暖房を入れながら キレのあるツッコミ
俺は上着をハンガーに掛けて、台所に移動したAの後ろにくっ付いた。
.
｢…なにー｣
｢俺、今日22歳になった｣
｢そうだね、おめでとう｣
｢…… こっち、向いて？｣
ゆっくりと躊躇いつつも 後ろに振り向いたA
顔を近付けると、察したAは勢いよく顔を逸らす。しかし間に合わず。
唇の端に、口付けた。
大きく目を見開いたAは俺の体を押し、後ずさる。
｢な、にするの｣
｢ライブでもするやん、ほっぺにちゅー位｣
｢… そういう事じゃない、帰って｣
上着を無理やり持たされ、玄関までの道程を背中を押されながら歩む。
抵抗はしない
こうなる事分かってたし。まぁ あわよくばって気持ちが無いこともなかったけど。
俺が靴を履いたのを見届けて、Aは部屋に戻って行った。
…見送りも、なしね。
ドアノブに手をかけたそのとき、視界に入った花束
差出人の所には つい最近噂になっていた俳優の名前があって。
｢…、｣
.
咄嗟にそれを手に取って 家を出る。
俺の感情に似合わない花束
どうして持ってきてしまったのかは、自分でもわからない。
行き宛てのないそれをコンビニのゴミ箱に無理やり押し込んで 車に乗り込んだ。
ため息を、ひとつ。
.
コメント欄にて 紫耀くんとの熱愛疑惑の続き、とのリクエストを頂いていましたので 誕生日を絡ませて書かせて頂きました。
こちらも前回同様 番外編と思って下さって結構です！
平野紫耀くんお誕生日おめでとう
沢山の幸せが訪れますように。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 移行おめでとタメでごめんね (2019年2月14日 12時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦リアン(プロフ) - よこたんさん» わざわざ嬉しいお言葉ありがとうございます…！そう言って貰えるととても嬉しいです、こちらこそありがとうございました（；＿；） (2019年2月12日 11時) (レス) id: ef034c0120 (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦リアン(プロフ) - 下之さん» コメントありがとうございます(; ;) 畏まりました〜！！ (2019年2月12日 11時) (レス) id: ef034c0120 (このIDを非表示/違反報告)
よこたん(プロフ) - 勝利くんとの絡みリクエスト素敵に書いて頂いてありがとうございました〜（ ; ; ）！優勝コンビがとても好きなのでそちらも見れたのが嬉しかったです…！（ ; ; ）ありがとうございました！！続編も楽しみにしております。 (2019年2月10日 23時) (レス) id: 6c0d102879 (このIDを非表示/違反報告)
下之(プロフ) - いつも読ませていただいてます！よければ、トラジャ（主に松松）との絡みが見たいです…！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: b065a02082 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蕎麦リアン
| 作成日時：2018年12月17日 1時
