オネダリ中毒【Yuto.t】

お願い 31 ページ31

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｢…優斗先輩｣


｢なに？｣


｢ぎゅーってして、ほしい…です｣


｢え、あ、えっ？｣


｢…好きになっちゃいました。｣









もう我が儘だってなんでもいい。
優斗先輩の返事を聞く前に、細い胸板に頭を預けた。





うるさい心臓に優斗先輩もドキドキしてるのかな…なんて考える。


ぎゅっと背中に手を回すと、
頭上から ｢むっ…｣ と聞こえた。…む？





顔を上げると 可笑しい位顔が真っ赤な優斗先輩と目が合う。









｢む…むりっ！可愛い！どこでそんな事覚えたの！？｣



｢優斗先輩です｣



｢俺！？俺か！｣



｢わ、｣









苦しいくらい強く抱き締められる。
間違いなく私は今世界でいちばん幸せだ…なんて、言い過ぎだろうか。









｢うわ〜…俺、幸せすぎて死んじゃう。…俺ら、付き合ったんだよね？｣


｢うーん…｣


｢返事ははい！｣


｢…ふふ、はい。宜しくお願いします｣









…家、寄ってく？

小声で聞いてきた優斗先輩に小さく頷く。







慣れた手つきで鍵を開ける私よりもずっと大きい背中を追い掛けた。







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