□ 拡声器で愛を叫ぶ【K.Y】

…（H視点） ページ48

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｢あーーーーーーーー！なんで俺振られたん！ずっと好きやったのに！｣

｢うるさ、俺の部屋で叫ぶなや｣






Aと別れて 廉とファミレス…ではなく、廉の家に来た。


部屋に似合わない 熊のぬいぐるみを抱いて、涙を堪える。








｢…Aの目、見た？｣

｢おん。岸にメロメロやったな｣

｢俺と岸って何がちゃう？｣

｢はあ？全部ちゃうやろ｣






ゲーム片手に、そう言い切った廉

俺と岸くんってそんなに違うかな？








｢…お前、どうせお人好しやから 岸の所行ってこい！とか言うたんやろ。｣


｢…うん。だって、俺に対する罪悪感で 岸くんの事振ったとか言うねんもん。
そんなん、岸くん可哀想やん。｣








チラ、と俺の方を見た廉

そして ｢あの日の約束は？｣と口を開いた。








小６の時に交わした約束

俺がAに告白するって時に、廉が ｢ 俺は身ぃ引くから、絶対幸せなれ ｣

そう言って 背中を押してくれた。


ほんで、付き合えて でもすぐ引っ越しちゃって。




…まあ、Aは俺の事なんて好きじゃなかったみたいやけど。






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