□ 拡声器で愛を叫ぶ【K.Y】

… ページ28

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早足で教室まで 向かう

走っちゃだめだからね。



教室につくと 廉と海人は既に居た。

鞄を机に置いて、ふたりの元へ




｢海人、相談あるんだけど｣

｢ん？どうしたの｣

｢此処じゃ話せないから 空き教室行こ｣

｢いいよー｣



｢…俺は？｣

｢廉はいいや。参考にならなさそうだし｣

｢お前殴るで｣




怒な廉を置いて同じ階の空き教室に向かう

１限まで まだ時間あるし間に合うよね。









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ドアを開けて中に入ると、少し埃っぽい

掃除当番絶対さぼってんじゃん…。








｢相談って岸くんの事でしょ？｣

｢…うん。私 今日嫉妬したんだよね。岸と話してた女の先輩に対して｣

｢岸くんの事 好きなの？｣

｢それは無い。だって知り合ってまだ３日４日位だよ？…そんな｣



｢恋に時間なんて関係ないよー。惹かれる要素が岸くんにあったってだけ。遅かれ早かれそうなる運命だったんだよ、運命！｣



ぐいっと顔を近付けて そう力説してきた海人は、何処か興奮している。そうだ、こいつ人の恋愛事情 大好きなんだった…。


それ運命って言いたいだけだろ！と言いそうになったけど、我慢した。





｢付き合ってみたら分かるんじゃない？Aって好きじゃない人とキスとか出来ないタイプでしょ｣

｢うーん…それは岸に悪いしなぁ。｣

｢…もう、めんどくさい！
今日の放課後岸くんと出掛けたら？そしたら自分の気持ち分かるよ、きっと｣

｢…それだ！｣





そうと決まれば 誘おう。


LINEを送ってみたら即おっけーが来た。





…ちょっと、楽しみかも。




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