□ 拡声器で愛を叫ぶ【K.Y】

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人が増えてきた食堂

席取りをしといてくれた廉に感謝。






｢…また蕎麦？｣

｢蕎麦だったら週6でいけるわ｣

｢ないわ、ない｣



｢えーなに、またって事は２人で食べに行ったの？｣





締りのない顔をしてそう聞いてきた海人は 確実に面白がっている。

そう、岸の反応を…！！！



知り合って数分で海人のおもちゃにされる岸って…何者……こわ…。







｢べっべべ別に俺が誘ったとかじゃないから！｣

｢へえ、岸くんから誘ったんだ！｣

｢だ、だからちげぇって！｣







…案外仲良くできそう？



ふたりのやり取りを尻目にお弁当を食べ進める…んだけど、



…目の前のチャラ男にひとつ言っていいかな






｢じろじろ見ないでよ、変態｣


｢なっ、誰が変態や！
お前らがぺちゃくちゃ喋ってて 食うの遅いから待ってあげてるんやぞ！｣


｢えー？先に戻っといていいよ｣


｢海人、廉さんは自分の立ち位置を岸に取られて嫉妬してるんだよ。察してあげなよ｣


｢ああ…気付かなくてごめんね｣








｢、はあ？先戻っとくから！｣





え…図星？

トレーを返却して 食堂を出ていった廉の耳はほのかに赤く染まっていた。





まさかの図星！？？？！






｢えっと…俺来ちゃダメだった？｣

｢ううん、むしろ来てくれて有難う。廉の面白い所が見れたから満足｣

｢ねぇ、岸くん！仲良くしよ！気に入った！｣

｢まじ！俺で良ければ！｣



｢なんか友情生まれたんですけど｣




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