ほざくな、ぼけ【R. N】

不憫 １９ ページ19

.



｢A、見てやこれ｣


｢んー？…青春を見せつけた東高、永瀬が愛のゴール…？｣


｢めちゃくちゃTwitterでネタにされてんねんけど！｣









小さな試合にも関わらず、Twitterでネタにされまくっている あの日の出来事。


中には俺らのやり取りを動画で載せているやつもいて、…しかもRT数半端ない。









｢ふ、ふふ。この廉めちゃくちゃ盛れてない！｣


｢Aはどの写真も可愛く写ってる｣


｢…それ、言ってて恥ずかしくないの？｣


｢全然 ♡｣









無事、東高公認のかっぷるになれた俺達はそれなりに…いや、めちゃくちゃ幸せな日々を送っている。



弟さんに ｢泣かしたら速攻別れされる｣ と脅されたのもいい思い出だ。











｢れん、茶髪ちゃらい｣


｢いや？｣


｢嫌…じゃないけど、ちゃらいの好きじゃない｣


｢すぐ黒に戻すわ！先生にも怒られたし！｣









我ながら現金なヤツである。





思い切って染めた茶髪

友達には好評でも彼女と先生には不評という微妙な結果に。








｢あと、ピアスも絶対やめてね｣

｢おん 分かった！｣









.



.








｢A、今日の俺は？｣






Aの頭に手を置き、腰を下げ目線を合わせる。

真ん丸な目に俺だけが映って…、 夢にまでみた光景。




いま、俺はAを独り占めしてるんだ。









｢最高にかっこいい！｣


｢じゃあ結婚する？｣


｢廉は まだ結婚できる歳じゃないよ｣









.END

あとがき→←不憫 １８

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す