ほざくな、ぼけ【R. N】

不憫 ２ ページ2

.





｢A、おはよ｣

｢んはよ｣

｢何食ってん？｣

｢…んぐ、おにぎり。朝ご飯食べてないからさ｣

｢あー やから寝癖ついてんのか｣

｢うそっどこ？｣








はい、朝から可愛い



漫画に出てくるアホ毛のように ぴょこん、と主張する それ。


ひと撫でするとすぐに収まった。






｢もー…なんで優太教えてくれなかったの｣

｢…まだ連絡取ってんの？｣

｢うん。なんで？｣

｢あ、いや別に｣









" 教えてくれなかった "


朝 会ってたって事？それとも朝帰り？

…まあ、考えた所で付き合ってもないし聞けんけど。









｢廉、今日もかっこいーね｣

｢もーええって｣

｢本心だよ｣

｢じゃあ 付き合う？｣









何度目か分からない この台詞



ぱちぱち、と瞬きをしたコイツは

にやり、と笑ったあと こう言った。







｢付き合わない｣

｢…そ｣









分かってたけど、分かってたけどーーー…。


｢ かっこいい ｣ とか言われたら少しは脈あると思うやん。なぁ。







俺、自慢やないけど これでもモテる方やで

こんなに振り回されんのは初めてや。









.

不憫 ３→←不憫 １

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す