今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:8,759 hit
小｜中｜大
▽ ページ7
.
｢はいっ完成！｣
｢いつ見ても美味しそう。早く食べよ！｣
｢ふふ、そうだね。｣
出来上がったオムライスを手に持って 海人くんがいるソファまで駆け寄る
ソファに横並びで座って テレビを観ながら食べるのがルーティーンだ。
頂きます、と手を合わせ 食べ始める
しかし
それと同時に始まったドラマに目を奪われ、手が止まる。
丁度 キスシーンに差し掛かっていた。
突然現れた 転校生に 心惹かれたヒロインはどんな時も傍に寄り添ってくれた親友を放り出して 転校生の方に行ってしまう。
よくあるストーリーだが それぞれの心情が上手く表現されていて つい惹き込まれる。
｢このドラマいつ観ても素敵…。｣
｢ええ、カイはあんまり好きじゃないな〜。報われなかった親友くん可哀想になる！
…親友くんは何を思ってヒロインにキスをしたんだろう ｣
｢取られたくない一心でついやっちゃったんじゃない？｣
｢そんな簡単なものじゃないよ、多分｣
｢ふぅん…。｣
.
｢…カイはきっと、親友ポジなんだろうなぁ｣
小さく呟いたその言葉は、私の耳に入る事は無かった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 162人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蕎麦っち | 作成日時：2018年4月17日 3時
