ビラヴド 【Mizuki.i】

最愛の 7 ページ8

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｢、っ｣



最悪な夢を見た。

体温計で熱を測ると38.1と表示されている。




…あぁ、
食欲も湧かないし体がだるい。







母さん達は仕事に行っていて不在だ。

朝 熱出たから休む、とふたりに連絡を入れるとすぐに既読が付き看病しに行くね！との趣旨の返事が返ってきたのを思い出す。







時計を見ると16時前

…あ、やべ。A来るんなら色々隠しておかないと。






気だるい体を起こし、軽く部屋を片付ける。
そして終わったと同時にドアが開く音がした。







｢瑞稀、大丈夫？｣

｢うん。ただの熱だよ｣

｢食欲は？色々買ってきたけど…｣









Aがゼリーやらプリンを机に並べる。


袋の中にはもうひとつ、アイスが入っていた。

それだけ出してこないという事は、多分Aのアイス。ついでに買ってきたんだろう。









｢…そのアイス食べたい｣

｢え！？｣









ほんの悪戯心でそれを指差すとAはコンビニの袋を胸元で抱き締めた。




ふは、悩んでる悩んでる。
この反応が可愛すぎていじるのは辞められない。









｢…いいよ、あげる｣

｢やっぱ気分じゃなくなったからプリン貰うわ｣

｢え！？｣









結局くれるとか、相変わらず優しいよな。
マスクを下げ、涼にスプーンを貰ってプリンをひとくち頬張る。




じとぉっと俺を睨むAに いる？とスプーンを向けると、大きな口で食いついた。








｢んん、おいしい！｣

｢A それ風邪移らねぇ？大丈夫？｣

｢はっ、｣






｢俺に移されるなら本望だよな、A｣









毎度毎度 本当にいい反応してくれるよね、

心做しか気だるさも吹き飛んだ…かも。







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