ビラヴド 【Mizuki.i】

最愛の 29 ページ30

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｢…みたいな、感じかな。｣






｢え〜〜！めっちゃ青春って感じ！｣

｢赤ちゃんの時からずーっと一緒にいるんだよね？飽きないの？｣



｢飽きないよ、家族みたいなものだもん｣









そう言って、お酒を飲み干す。





あれから5年の月日が経ち、私達は大人になった。

瑞稀との恋の馴れ初めを話すのはあまり好きじゃない。過去の私が最低すぎて。







おかわりを頼み、ぐうっと伸びをした瞬間、頭に慣れた重みを感じた。









｢まあ、家族でもあながち間違いじゃないかもね｣

｢瑞稀… なんでいるの？｣




｢Aが送ってきたんだろ、迎えに来てって｣









え？と履歴を見ると、確かに送っていて。

しかもいつもは使わないようなハート付きで。




…酔いの勢い、だね。









｢井上くん！それより家族でも間違いじゃないって…！｣


｢あー…｣








ちら、と私に視線を寄越した瑞稀は

私の隣に腰を下ろした。







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