ビラヴド 【Mizuki.i】

最愛の 15 ページ16

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なんなんだ、あいつ、

不気味で気味が悪い。








大体、俺以外にAを好きな奴がいるのすら気に食わない。 こちとら何年想い続けてると思ってんだ。



絶対、誰にも譲んないし。














｢…あ、｣




少し先にAのハンカチを見つけて拾い上げる。

ここ通ったって事は2階の自販機か、





ぽっけにハンカチをしまってまた歩みを進めた。









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' Aいた？ '






涼からのLINEにいない、と返し

少し歩幅を広げる。


LINEをしてきたって事はまだ教室に戻ってないのか。









2階の自販機にAはいなくて、

俺は心当たりのある場所を虱潰しに探して行くも見当たらない。









さっきの奥田が気にかかって、嫌な予感がする。




男に連れ込まれて…とか、

女に囲まれて暴力、とか。








そんなわけない、

絶対 有り得ない。





そう思えば思うほど、奥田の嫌な顔が浮かんでくる。









…くそ、

それを振り払うように階段を駆け上がった。









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