ビラヴド 【Mizuki.i】

最愛の 3 ページ3

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｢おっせぇ｣

｢ごめん、今日飼育当番だったの｣

｢まあいいけどさぁ｣









Aに劣情を抱いたのはいつだったか、





Aが俺ら以外の男と出掛けた日？
体つきが変わって、意識してしまった時？




ともあれ、この関係をただの幼馴染みだと思ってるのはAだけだ。

悪い言い方だけど、下心があって、成り立つ関係。そういう年頃。









｢わっ、｣
｢あのチャリ、思いっきり信号無視しただろ｣


｢怪我したらどうするつもりなんだろーね｣









よろついたAを支え、通り過ぎて行った自転車を睨み付けた。

自分で言うのもなんだけど 俺らって結構過保護だと思う。昔から危なっかしいから見てらんない。



俺が守ってやる、そう約束したあの日から俺の最優先はAだ。









｢涼の顔こわーい｣

｢かっこいいの間違いだろ？｣

｢…私は瑞稀派｣

｢んだと｣








瑞稀派、
その言葉に柄にもなく浮かれてしまっている俺がいる。


その言葉に他意が無いことはわかってる。
俺の事を異性として見てないって、






嫌になるほどわかってる。




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