ビラヴド 【Mizuki.i】

最愛の 13 ページ14

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｢Aってば相当成績やばいらしくて…勉強の邪魔しないであげて？｣


｢…は？誰だよ｣







俺の腕を引っ張った女の子は、奥田と名乗った。




…あー、例の。





短いスカートとド派手なメイク
人工的な香りがぷんぷん匂う。


典型的なあれだよね。ギャル。顔は可愛いけど。









｢あ！そうだ、今度この4人で勉強会しない？｣




｢えー…俺勉強嫌いだし。｣
｢だるい｣


｢私も頭良いから大丈夫！Aは？いいよね？｣







うん、と小さく頷いた。

奥田さんにより勝手に予定は進められて行って、今日の放課後 この教室でする事に決まった。






瑞稀もAがいるならと渋々頷いて最早俺に拒否権なんてない。悲しいことに。








今日は瑞稀とカラオケ行こうと思ってたのに勉強とか、ついてなさすぎ…。









｢瑞稀…ほんとにすんの？｣



奥田さんが席に戻ったのを確認して、Aにも聞こえないようにそっと聞いてみる。









｢1回やったら気が済むだろ。それに、Aの態度も気になるし…。あと俺のメンタルが｣

｢どんくらいAに触れてないの？｣







｢…5日｣







それだけ言って、瑞稀は項垂れた。


5日は長いな。
どんまいどんまい。






瑞稀のつむじを長押しして、チャイムと同時に教室を出た。






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