□ 耳元で愛を叫ぶ【K.Y】続

□ 思春期ですから ページ15

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思春期真っ最中、誰だってそういう事に興味があるわけで。


…まあ、斯く言う俺も、そのひとりだったり。









｢…Aちゃん、無理を承知で言うんだけど｣

｢なに｣

｢キス、させて下さい！！！｣









放課後、誰もいない教室で見事な土下座をキメる。

驚いた顔のAちゃんは ぼそっと、ムード…と呟いた。






すまんね、欲望に忠実な変態彼氏で。









｢い、いいけど… 一瞬だからね、絶対｣

｢ま、まじで！？そんな簡単に口差し出しちゃっていいの！？｣









あっさりでた許可に思わず腕を掴む

もっと自分を大切にして…！？と 矛盾とも言える言葉を口に出してしまった。









｢岸は、彼氏なんだから…遠慮、しなくていい｣




Aちゃんは口をきゅっと結び、頬を赤らめていて、…

うぁあああ、可愛い！俺の彼女ちゃん超可愛い！！









｢…私からする、から目瞑って｣

｢ん…なんか恥ずかしいな｣









素直に目を瞑ると、刹那 唇に柔らかい感触




…なんか、むらっと。

いや、違う違う違う。









｢…くち。開けれる？｣






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