□ 耳元で愛を叫ぶ【K.Y】続

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｢ ｢ …あ ｣ ｣









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賑やかな お祭り会場

出店や簡易ステージで挨拶をしている市長さん







新しく買った花柄の浴衣に身を包み、廉と海人…それと、紫耀と行動する。








｢…わ、｣

｢ん？…金魚すくい、やりたいん？｣

｢、別に。去年は出てなかったのにって思っただけ｣

｢ふぅん…俺はやりたい！から行こ！｣

｢えっ｣









紫耀に引っぱられ、おじちゃんにお金を渡して ポイを受け取る。

中を覗くと 紅い金魚が ゆらゆらと泳いでいた。

…なんか、綺麗かも。







｢A どの子狙う？俺はあの端におるでっかい子！｣

｢じゃあ、私はあの元気な子｣







そっと ポイを近付けて、1 度は掬うも ポイが破れて逃げられてしまった。




あーあ、

横目で 紫耀の方を見ると見事に大きい穴が空いていた。…まじか。









破れたポイを返し、その場を離れた。







｢私達 下手すぎない？｣

｢いや〜手強かったな。…なあ、廉達は？｣

｢え？…いないね｣








周りを見渡すも 廉と海人らしき姿は見えない。



お互い顔を見合わせ、吹き出した。






｢小５ん時もはぐれたよな｣

｢小４じゃなかったっけ？｣

｢えー？…あ｣

｢どしたの、…って｣









紫耀の視線の先には 女の子２人と神宮寺、それと 岸がいた。

…がっつり視線合ったし、









別に、ショックなんかじゃない。

ちょっと 胸が苦しいだけ。




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