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.永瀬 視点





海の家から戻ってきた2人は、どこか気の抜けた顔をしていた。
ほのかに染まった頬をみて嗚呼、と納得。

大方 あの人に会ったのだろう






「…やばい、一目惚れしたかも」

「は?」

「え、岸くんもなん!?」

「なに?どういう事?」


「(人1)さん、やろ?」




(人1)さん、名前を出すと ぶんぶんと首を上下に振る二人。
やっぱり、あの人か。



「やっぱり廉の言ってた人かよ!もう超美人でさ、花がぶわあって!!」

「せやねん!連絡先は貰えへんかったけど、名前はわかった!橋(人1)さん言うねんて!」




紫耀の悪気のない一言が胸に突き刺さる

橋、違うよ。違うんだよ。
あの人は永瀬で、俺の大切な、世界でたったひとりの…




「…廉、どうしたの?思い詰めたような顔しちゃって」

「え、ああ。なんもないよ」

「そ?俺も会いたいなぁ、(人1)さん!」





胸がギュッと締め付けられるような、苦しささえも感じてくる。
慣れない痛みに戸惑う。…優太達が来なければこんな思いはする事無かったのに、なんて。









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作者名:⊂((・x・))⊃ | 作成日時:2018年4月12日 21時

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