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出来るだけ音を立てずに玄関のドアを開いた。
…つもり、だったけど。｢おかえりぃ、｣なんて語尾が伸びた声。作ちゃんが眠そうに目を擦りながら立っていた。
｢Aちゃん、遅い｣
｢作ちゃん、眠いなら待ってなくて良かったのに｣
｢ううん、俺ね、嫌な予感だけは当たるんだ｣
…嫌な予感？
文脈が読めなくて、靴を脱ぐ手を止めた。
｢話し合わないと、瑞稀くん達がどう思ってるかなんて分からないよ｣
｢…どうして知ってるの？喧嘩したって｣
｢何年一緒にいると思ってるの？それぐらい手に取るように分かるよ｣
だからね、
言葉を詰まらせた作ちゃんは私の手を引いた。リビングまで連れられて足を踏み入れると、瑞稀と涼が揃っていて。
気まずそうに私の方に目を向ける。
｢…出て行っちゃやだよ、瑞稀くんもムキになって素直になれないだけだから、はしもっちゃんも加えて話してみて。ね？｣
｢作ちゃ、｣
｢俺は上にいるから。大丈夫！俺達はずっと一緒にいたんだよ、これぐらいの事で壊れる仲じゃないでしょ？｣
私の背中を優しくぽんぽん、と叩いた作ちゃんはリビングを出ていく。
｢A、｣
…ああ、だめだ、
涼が浮所くんに手を振り上げる光景、保健室での出来事が鮮明にフラッシュバックする。
｢ここ、座って｣
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林檎 - お話とても面白いです！！ はしみず担なのでここまで一気読みしちゃいました笑 お話更新して下さるの待ってます！！ (2020年10月13日 23時) (
レス) id: 3066a90994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蕎麦リアン
| 作成日時：2019年7月24日 19時
