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「俺調べたんです、そしたら先輩方ってシェアハウスしてるらしいですね。彼氏としてAちゃんを男5人の中に居させるのは不安っていうか…」


「…言わせておけばふざけんなよ。なんの権利があって言ってんの?」









そもそも別宅ってなんだよ。こいつ、坊ちゃんなんだっけ?

キレるはしもっちゃんを抑えてひとつひとつ整理していく。早く戻ってAとご飯を食べたいから、簡潔に。








「聞きたいことあるんだけどいい?」


「はい!」


「まず本当に付き合ってるの?」


「付き合ってますよ、Aちゃんに確認は取りました。」










確認をとる?
言い回しが少し気になったけど、次に移る。






「どこで俺達が同居してる事を知った?」


「探偵を雇いました。」


「…あ、そう。」








なんか根本的にズレてる気がするんだよな、浮所くんって。世間知らずなところがあるのかもね。

あー、…厄介。








「Aが出て行きたいって言うなら止めないけど、本人に聞いたの?」

「浮所くん、あんま勝手な事言わない方がいーよ」









調子乗ってると、痛い目合うよ。

目に見えて機嫌が悪くなっていくはしもっちゃん。イイトコの坊ちゃんだからすぐに逃げると思ったのに、浮所くんは俺の目を真っ直ぐ見つめ返す。









「…先輩達って、Aちゃんに対して恋愛感情ないですよね?

家族、ですもんね?」




「そ、りゃ…」


「よかったあ!そうですよね、明確な下心があるのにそれを隠して同居してるだなんて最低最悪ですもんね!」









言葉に詰まるのは、そう言いきれないから。

悔しくて唇を噛むとじんわり血が滲む。好きを我慢しないと、本当に最悪な事になりかねない。

今の流れは不味すぎる。









「…てめえ、さっきから人の事情に口出ししてくんじゃねーよ。好きでも好きじゃなくても関係ないだろ」


「はしもっちゃん、抑えて、」






「えー!関係ありますよ!橋本先輩って周りの男にマウントとってAちゃんに近付かせないようにしてたじゃないですか、あれも'家族'だからですか?本当に別の感情はないんですか?」









――― ああ、やばい。
視界の端ではしもっちゃんが手を出したのが見えた。




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林檎 - お話とても面白いです!! はしみず担なのでここまで一気読みしちゃいました笑 お話更新して下さるの待ってます!! (2020年10月13日 23時) (レス) id: 3066a90994 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蕎麦リアン | 作成日時:2019年7月24日 19時

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