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「高梨さんっ、おはよ!」
「おはよ〜 浮所くん」
靴箱で いつも以上に笑顔の浮所くんに声を掛けられる。浮所くんは昨年同じクラスになってから 仲の良い友人のひとりだ。
にこにこ笑顔は見てる方が癒されるくらい。
「今日楽しみだね!高梨さんは何出るの?」
「…うん?なんかあったっけ」
「体育祭だよ、競技決めするって言ってたじゃん」
…体育祭、
とんでもなく運動神経の悪い私にとったら要らなすぎる行事だ。 メガホンデコるのは楽しいけど。
「え〜…何もでたくない。浮所くんは?」
「選抜リレーはもう決まってるから…後は空いてる枠に入ろうかな」
「浮所くん運動神経いいもんね、選抜リレーなんて私が出たらぶっちぎりで最下位だよ」
「女の子はそれ位が可愛いよ!」
慰めが逆に悲しくなる…
優斗達も見に来るんだろうし、せいぜい恥だけはかかないようにしよう。
1番楽な競技って何かなあ…そうこうしてる内に競技決めの時間に。
実行委員を中心に決めていくらしいんだけど 本気で何も出たくない。
誰にもバレないように 小さく息を吐いた。
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林檎 - お話とても面白いです!! はしみず担なのでここまで一気読みしちゃいました笑 お話更新して下さるの待ってます!! (2020年10月13日 23時) (レス) id: 3066a90994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蕎麦リアン | 作成日時:2019年7月24日 19時