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｢大体さ、岸くんは顔は良いんだよ。でも髪型とかファッションセンスに難アリだよね｣
カラオケの後、俺の家に上がり込んだイワゲンが呟く
｢…いや、そんな事ないって。｣
｢何を謙遜してるの？…あ！手始めに眉毛整えてあげようか？結構印象変わると思うよ？｣
｢…じゃあ、頼もうかな｣
何処からかハサミと鏡を取り出して俺にゴミ箱を持たせる。
｢じーっとしててねー｣と前髪をピンでとめて剃刀とハサミを使って整えていく。
今まで見た目に気を使った事なんてない俺は勿論 眉毛を整えたことなんてない。
ものの数分でし終わったイワゲンは｢どう？｣と俺に問いかけた。
｢…うん、結構変わるな｣
｢でしょ？今度からは自分でやりなね｣
｢さんきゅーな、イワゲン！｣
｢調子良いなあ、もう｣
今度 お菓子を奢る約束をし、
それから泊まっていく事になったイワゲンと色々話す。
ふ、と思い付いた疑問を口に出す。
｢そういえば、イワゲンって昔そんなだったっけ？｣
｢んーとね、中学ん時の好きな子が可愛い感じの男が好きでさー。俺も好かれようと必死だったんだよねぇ｣
今は余裕があるイワゲンも昔は試行錯誤を繰り返して今みたいなモテ男になったんだなぁ。
だから、今 俺に手を貸してくれているのかも知れない。
モテ男ノートに新しく書き出す。
『 誰しも最初からモテ男ではないのだ。1歩踏み出す勇気が大切。 』
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続く (更新停止中)
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作者名：紫のペンライト | 作成日時：2018年1月15日 19時
