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｢今日、岸くんも一緒に行ってもいいよね？｣
イワゲンの一言に 皆がこちらを見る。
あまりに大量の視線を浴びた俺は気絶しそうになった。
シーンと静かな空気が流れる。やっぱり、俺には無理だ。場違い過ぎる、…。
思わず涙が零れそうになった時、雨井さんが声を上げた。
｢勿論良いよ！拒否する理由なんてないもん。ね、皆？｣
それを機に 賑やかな空気が戻ってきた。
話したこともないウェイに肩を組まれた。いつもなら不快なのに、今は不思議と嬉しかった。
さっきとは別の意味で涙が零れそうになった
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｢岸くん、やっけ？下の名前なんなん？ ｣
カラオケについた後、肩を組んできたウェイが隣に座り込んだ。
確か、名前は…平野紫耀。これまたイケメン。畜生！！
｢えっと、優太。岸優太、です｣
｢神宮寺と一緒やん！これから二人のこと呼ぶ時、Ｗゆうたて呼ぶわ｣
｢二人いっぺんに呼ぶ事ないと思いますけどねー…。｣
神宮寺さんがノリノリで歌っているのを横目に俺達の間にはのほほんとした空気が流れる。
｢てかなんで敬語なん？同い年やねんからタメでえーよ？｣
｢え、でも…。うーん、じゃあタメでいくわ。慣れないからたまに戻るかもだけど…。｣
住む世界が違い過ぎる紫耀の申し出を断ろうとしたが、さっきのイワゲンの言葉を思い出した。
まずは、小さな事からコツコツと始めて見ようと思う。
その１歩として紫耀にモテる秘訣を聞いてみたが、意味の分からない事しか言ってくれなかった為 紫耀や神宮寺をみて研究してみる事にした。
皆が盛り上がる中 必死にノートをとる。
カラオケも終盤に差し掛かった頃、とんでもない言葉が聞こえた。
｢岸くん次歌うってさー！｣
｢…は？｣
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作者名：紫のペンライト | 作成日時：2018年1月15日 19時
